• 目的と手段、原因と結果、主張と根拠。まずはこの3つの観点から思考力強化は始めること。 #
  • マネジメントにおける意思決定では、合理的な正確さよりも納得ができる根拠が必要。論理を超えた感情的な決定が人を動かすこともある。 #
  • 論理的思考は答えの正しさを示すためではなく、答えを出すために使うべき。人は答えがなんであろうと根拠を作りあげることを無意識にやってしまう。整合性があると思い込んでしまったら、答えを見誤る可能性がある。 #
  • 直感を論理的に説明できなくてもそれほど大きな問題はない。相手に理解されないことはありえるが、無意識化で整理された論理があるはず。思いつき発言の背景にある見えない根拠を探ってみよう。 #

前回、コミュニケーション研修のテーマについて整理しましたが、
テーマが決定したら、研修の中身(コンテンツ)を開発していきます。

コンテンツを作成する際には、テーマに応じてどのような要素が必要なのか、
どんな形式で進めていくのか、どれくらい時間配分をしていけばいいのかを
十分に考慮することが重要です。

 
下記の開発プロセスに沿って、研修のコンテンツを考えていきます。
 
①コンテンツの洗い出し
 
⇒どんなコンテンツが必要なのかを一旦すべて洗い出します。
 
②形式の決定
 
⇒講義形式、個人ワーク、グループディスカッション、全体討議、ゲームなど
最適な形式を決めます。
 
③プロセスと時間配分
 
⇒コンテンツの形式とテーマとの関連性を見ながら、優先順位をつけ、
全体の時間配分、プロセスを設計します。
 
④アウトプットの整理
 
⇒ワークシートへの記入や口頭による共有など各コンテンツごとに
最終的な落とし所を決めます。
 
参考にコミュニケーション研修を設計をした場合のプログラム案は下記に記載します。
(7時間で20名の若手社員を想定)
 
■研修の目的・アイスブレイク(私のコミュニケーションの課題)
■コミュニケーションとは何か(講義)
■ワークショップ①コミュニケーションに必要な言葉と行為
■ワークショップ②現状のコミュニケーションの課題
■コミュニケーションスキル①話の聞き方(講義・ロールプレイング)
■コミュニケーションスキル②話の伝え方(講義・ロールプレイング)
■現場の活用のためのアクションプラン(ワークシート)
■研修のまとめ
 
コミュニケーション研修では、コミュニケーションの重要性を伝える講義と
それを体感するためのロールプレイングやワークショップを交えながら、
設計することがポイントです。
箇条書きでも結構ですので、研修プログラム案を作ってみましょう。
  • 指導者や教育者が提供できるのは、情報と環境。能力は提供できない。 #
  • 最低限必要なものは何かを考え、どんどん捨てていくこと。モノも情報も整理し、クリアな環境を作り出すと、本当に大切ことがわかり、新しい発想も生まれやすくなる。 #
  • やってみたら、何かがわかる。すぐにやって、ダメなら手段を変えるということもできる。やってみないとわからないことはやるしかない。結果に対する仮説を過剰に立てる時間の無駄を省こう。 #
  • 本番直前の最優先事項はコンディションの調整。質や力を高めることは直前にやることではなく、事前に時間をとってやること。 #
  • 自己の正当化は一時的な満足を生むが、本質的な価値は生まない。議論より提案を。 #
  • 問いや集団、場、時間などの考えるきっかけさえあれば、いい答えはおのずと生まれてくる。考える機会を多く持とう。 #
  • 不安は行動により軽減する。 #
  • 対立では戦って勝つことより、理解して前に進むことを意識する。 #
  • 目標を決める時は達成したい結果だけでなく、持ち続けたい自分の態度も合わせて決めること。結果は他の影響を受けるが、態度は自分次第で保つことができる。 #
  • 視野を広げるために視点を高める。周りを広く見渡すためにも高い立ち位置から物事を考えてみよう。 #
  • 行動と思考は変えやすい。能力や性格は変わりにくい。当たり前だが、マネジメントにも教育にも問題可決にも計画立案にも応用できる非常に大切なこと。 #
  • 許せる器量の大きさと許さない厳格さの両立。 #

今回から具体的なテーマごとに研修をどのように設計・開発していけば

効果的なコンテンツになるかを検証していきたいと思います。
第1回目は、コミュニケーションについて考えていきます。
 
コミュニケーションは非常に幅広い概念ですので、一言で
コミュニケーションスキルアップといっても具体的に何をどう高めていくか
を選定していくことが必要です。
 
次のような観点で整理してみましょう。
 
○誰に対するコミュニケーションか
 
部下⇒部下育成、指示命令など
上司⇒報告・連絡・相談など
社員全般⇒プレゼンテーション、会議など
顧客⇒営業、ブランディング、電話応対など
 
○どんなコミュニケーション手段か
 
会話形式⇒対話、会議など
文章形式⇒文書、メールなど
状況別⇒1対1、1対多など
 
○どの部分を高めるか
 
話の聞き方
話の伝え方
コミュニケーションの中身
 
 
上記のような観点で、一旦研修の目的を具体化してみると、
目的や課題に沿った研修を設計しやすくなります。
 
コミュニケーションの基本的ことを学習する場合は
やや抽象的になりますが、幅広いテーマを扱うことが可能ですし、
応用として、絞り込んだテーマで具体的な方法・ノウハウを
習得することも可能です。
 
テーマを設定したら、どのようなコンテンツ、アプローチで
取得するかを対象者や課題に合わせて考えていくステップとなります。