研修開発のケース③モチベーション研修のテーマ設定
2010/ 8/ 25
モチベーションやストレスマネジメントをテーマに研修企画されるケースも非常に増えてきてます。
業務過多や職場の人間関係によるモチベーションの低下の解消や組織のビジョン設定や職場環境整備による
モチベーションの向上が企業において必要性が感じられていることが背景にあります。
今回はモチベーションをテーマにどう研修コンテンツのテーマを設計していけばいいのかを考えていきましょう。
モチベーション研修もこれまでの記事で掲載しているポイントと同様に、目的と対象から
最適なテーマを設定することが大切です。主に下記のような観点になります。
◯誰のモチベーションを高めるのか(対象)
自分⇒モチベーションのコントロール
部下⇒モチベーションのマネジメント
組織全体⇒モチベーション向上の仕組み化
◯なぜモチベーション向上が必要なのか(目的)
仕事のパフォーマンスを向上させる
疲弊感を軽減させる
組織の一体感を醸成する
◯どの場面でモチベーションを高めたいのか(状況)
自己の通常業務の遂行
プロジェクトの遂行
目標設定の面談
社内コミュニケーション(会議など)
このような観点でテーマを具現化することで研修の質を高めます。例えば、
「仕事のパフォーマンスを高めるために、目標面談で部下のモチベーションをマネジメントすること」と
「組織の疲弊感をなくすために、日常業務で自分のモチベーションをコントロールすること」
という2つのテーマがあれば、コンテンツも大きく変わってきます。
モチベーションアップの手法は多く存在しますが、その内容をコンテンツに盛り込む前に
テーマを明確にし、絞り込んでいく必要があります。
次回はモチベーション関連コンテンツの種類と方法を上げ、カリキュラムをご紹介します。
研修コンテンツをもりこみすぎない
2010/ 8/ 6
何かスキルを身につけるために学ばなれければならないことは多くあります。
多くの知識を身につけ、経験を積んでいかなければなりません。研修においても
できるだけ多くの学んでもらい、早くスキルアップしてほしいと考えるのが当然のことです。
そのため、研修設計をしていると、どうしても多くの内容をいれてしまいがちになります。
その理由として考えられるのが、企画側の意図として伝えたいこと、伝えるべきと
思っている部分が多いことや時間を余らせてようにしたいという考えがあります。
実際に研修で伝えられるメインのメッセージは3つから多くても5つくらいです。
それ以上の数になると、研修後に記憶に残りづらくなります。
研修の時間を通じて、何を伝えたいのかをしっかりと絞り込み、
その情報を深いレベルで理解してもらうために、補足的に必要なメッセージをきめ、
講義、ワークやディスカッションでアプローチを決めていくのが基本的な設計の流れです。
例えば、マネジメント研修を設計する際には、
まずはマネジメントで特に実践すべきことを3つ絞り込み。
○目的・ビジョンを具体的に示す
○部下状況を的確に把握し、すぐに改善する
○全体最適、長期視点で考える
そして、そのメッセージを伝えるために、時間とのバランスを十分に考慮しながら、
必要なコンテンツを決めていきます。
○マネジメントの原則
○部下とのコミュケーションの手法
○仕事の計画と検証の仕方
○自己分析に強みと課題の把握
など
実際にインストラクションをする際に、決めた3つのメッセージをそれぞれに
入れ、伝えながら、進めていきます。
このプロセスは2時間の研修でも2日間の研修でも大きく変わりません。
そのメッセージを理解するためのアプローチに欠ける時間を変えるだけです。
コンテンツは多く盛り込まず、十分に絞りこまれたメッセージをどう伝えるかで
研修時間に応じた設計をしていきましょう。
スキルを因数分解すると効果的な改善ができる
2010/ 7/ 23
スキルの習得や強化は非常に時間がかかります。
こうすればいいとわかっても、実際にはなかなかうまくできません。
例えば、コミュニケーションスキルでも、人の話をしっかりと聴く、
わかりやすく結論から話すなど強く意識しないとできないものです。
実際にスキルの習得までは、以前の記事でも述べたように
『知らない⇒学習⇒知っている⇒体験⇒わかる⇒反復⇒できる⇒習慣』
というステップで成り立っています。
特に「わかる」から「できる」までのプロセスは多くの経験が必要です。
ただ、このプロセスの成長スピードを高めることは可能です。
実践の振り返りをし、改善をより意識的におこなうことで可能となります。
その際に、スキルの因数分解し、細分化し、具体的にポイントを
絞り込むとさらに効果的な改善ができます。
スキルは抽象的な概念なので、細分化することで、
行動に近い状態することで具体化できます。
例えば、
コミュニケーションスキルであれば、
コミュニケーションスキル=聴く力×質問する力×伝える力
営業スキルであれば、
営業スキル=行動量×提案力×クロージング力
など、分解することで、強化ポイントを絞り込みやすくなります。
さらに分解することも可能です。
行動量=目標設定×行動管理×モチベーション
提案力=ヒアリング×論理的思考×プレゼンテーション
クロージング力=交渉力×調整力×改善力
分解の仕方に特に正解はありませんが、
自分の課題は明確になりやすくなります。
高めたいスキルを分解し、強化ポイントを明確にしながら
スキルアップに取り組んでいきましょう。
研修への動機づけを徹底する
2010/ 7/ 8
どの企業、どの社員においても社内研修に対するイメージは様々です。
研修と自己成長やスキルの習得の場として、有効に活かしたいと考える人や
他部門の社員とコミュニケーションを取る場として位置づけたりする方もいる反面、
全体として、研修に対するイメージはややネガティブなケースが多いと思います。
通常業務が忙しい中、なぜ研修にいかなくてはいかないのか。
研修で学んだことは現場ではそれほど活かせないのであまり意味がない。
そもそも興味がある研修がない。
などといった声もよく聞きます。
どちらのケースにしても、有意義な研修をするために十分な動機づけが必要です。
なぜこの研修を受けるのかという自ら目的を持って臨むことが重要です。
その主体的な受講姿勢を持ってもらうために、下記の観点で何らかの
のアプローチがあると効果的です。
<会社側からの動機づけ>
○何を伝えたいのか
○何を期待しているのか
○どうなってほしいのか
<自らの動機づけ>
○どうなりたいのか
○何を必要としているのか
○現場でどう活用したいか
これらの両面からアプローチが必要です。
外的な部分の動機づけと内的な部分の動機づけがあると
非常に深いレベルで目的を持って臨むことができます。
研修プログラム内での具体的な進め方としては、
研修の目的とプログラムの全体像の共通を導入部分で行い、
チェックインとして研修に対する自分の目的を決め、グループで共有し、
受講の動機づけを行います。研修の序盤は特に力も時間もかけて
動機づけができたか受講者の反応を見ながら進めていくようにすることが大切です。
論理と感情で研修の気づきを高める
2010/ 7/ 4
研修が効果的であったかどうかを判断するために、事後アンケートで
満足度や理解度を確認したり、コンテンツや講師に対する意見を収集したりします。
満足度が高い研修にするために、できるだけ受講者の視点に立って、目的に沿った
メッセージや知識・ノウハウをわかりやすく提供するのが企画者の役割であり、
講師の役割でもあります。
満足度や理解度を確認したり、コンテンツや講師に対する意見を収集したりします。
満足度が高い研修にするために、できるだけ受講者の視点に立って、目的に沿った
メッセージや知識・ノウハウをわかりやすく提供するのが企画者の役割であり、
講師の役割でもあります。
研修がよかった、有意義であったと言われる研修を企画するために
論理と感情を軸にコンテンツを設計すると非常にバランスがとれた
納得性の高い研修にすることができます。
受講者の気づきを大きく2つの傾向にわけると、論理で理解した気づきと
心で感じたが気づきがあります。どちらが良い悪いでもなく、どちらかに
属するというわけでもないのですが、両面から気づきが生まれるということです。
人によっても傾向の強弱はありますが、その両面が満たされたときに、
深い気づきになると考えられます。
なぜこれをしなければならないのか、何が大事なのか、どうすればいいのか、
このような観点で内容を理解する場合、しっかりとした論理性が必要ですし、
その理解したことを、実践するためには感情面でも満たす必要があります。
自ら変わっていこう、何かを始めてみよう、何としてでもやりとげようをいう意思は
感情面でも気づきが必要です。
研修の企画では、下記のような観点でコンテンツやプロセスをチェックするとよいでしょう。
○どのレベルまで理解してもらいたいか
○5W2Hの観点で伝えたいメッセージが論理的になっているか
○行動レベルまで具体化されているか
○導入時から終了時まで受講者の感情をどのように動かそうとしているか
○終了後、どんな感情になってもらいたいか、どんな行動を起こしてもらいたいか
これからの問いが、研修の質を高めることにつながります。自分が企画する
研修が論理もしくは感情面に偏っているのかも把握することができますので、
ぜひ活用してみてください。