モチベーションやストレスマネジメントをテーマに研修企画されるケースも非常に増えてきてます。
業務過多や職場の人間関係によるモチベーションの低下の解消や組織のビジョン設定や職場環境整備による
モチベーションの向上が企業において必要性が感じられていることが背景にあります。
今回はモチベーションをテーマにどう研修コンテンツのテーマを設計していけばいいのかを考えていきましょう。
 
モチベーション研修もこれまでの記事で掲載しているポイントと同様に、目的と対象から
最適なテーマを設定することが大切です。主に下記のような観点になります。
 
◯誰のモチベーションを高めるのか(対象)
 
自分⇒モチベーションのコントロール
部下⇒モチベーションのマネジメント
組織全体⇒モチベーション向上の仕組み化
 
◯なぜモチベーション向上が必要なのか(目的
 
仕事のパフォーマンスを向上させる
疲弊感を軽減させる
組織の一体感を醸成する
 
◯どの場面でモチベーションを高めたいのか(状況)

自己の通常業務の遂行
プロジェクトの遂行
目標設定の面談
社内コミュニケーション(会議など)
 
このような観点でテーマを具現化することで研修の質を高めます。例えば、
「仕事のパフォーマンスを高めるために、目標面談で部下のモチベーションをマネジメントすること」と
「組織の疲弊感をなくすために、日常業務で自分のモチベーションをコントロールすること」
という2つのテーマがあれば、コンテンツも大きく変わってきます。
 
モチベーションアップの手法は多く存在しますが、その内容をコンテンツに盛り込む前に
テーマを明確にし、絞り込んでいく必要があります。
次回はモチベーション関連コンテンツの種類と方法を上げ、カリキュラムをご紹介します。
  • プレゼンテーションでは伝えたいメッセージを絞り込むことが大切。補足の説明はあくまでメインメッセージを支える手段である。そのバランスが崩れるとメッセージが薄れることを踏まえて、ストーリーを設計しよう。 #
  • 制限時間を超えるプレゼンテーションは明らかに準備不足。準備を通じて、限られた時間でメッセージの客観性と強調性を高める工夫をすること。3分でも、1時間でも基本的なストーリー設計プロセスは同じ。 #
  • 「誰に対して、何のために、何を、どうやって提供するのか」ビジネスモデルの基本的な観点。まずはその観点で、ビジネスモデルをわかりやすく魅力的に伝えられるか、どこで差別化していくかを検証していこう。 #
  • 仕事で意識したい10のキーワード。目的、主体性、客観性、関係性、全体最適、相手視点、優先順位、リスク、プロセス、責任感。 #
  • 結果にこだわることは大切だが、結果のみに左右されることはスタンスが確立されていないということ。結果だけでなくプロセスを振り返ることで自己の経験が深まる。 #
何かスキルを身につけるために学ばなれければならないことは多くあります。
多くの知識を身につけ、経験を積んでいかなければなりません。研修においても
できるだけ多くの学んでもらい、早くスキルアップしてほしいと考えるのが当然のことです。
 
そのため、研修設計をしていると、どうしても多くの内容をいれてしまいがちになります。
その理由として考えられるのが、企画側の意図として伝えたいこと、伝えるべきと
思っている部分が多いことや時間を余らせてようにしたいという考えがあります。
 
実際に研修で伝えられるメインのメッセージは3つから多くても5つくらいです。
それ以上の数になると、研修後に記憶に残りづらくなります。
研修の時間を通じて、何を伝えたいのかをしっかりと絞り込み、
その情報を深いレベルで理解してもらうために、補足的に必要なメッセージをきめ、
講義、ワークやディスカッションでアプローチを決めていくのが基本的な設計の流れです。
 
例えば、マネジメント研修を設計する際には、
まずはマネジメントで特に実践すべきことを3つ絞り込み。
○目的・ビジョンを具体的に示す
○部下状況を的確に把握し、すぐに改善する
○全体最適、長期視点で考える
 
そして、そのメッセージを伝えるために、時間とのバランスを十分に考慮しながら、
必要なコンテンツを決めていきます。
○マネジメントの原則
○部下とのコミュケーションの手法
○仕事の計画と検証の仕方
○自己分析に強みと課題の把握
など
 
実際にインストラクションをする際に、決めた3つのメッセージをそれぞれに
入れ、伝えながら、進めていきます。
このプロセスは2時間の研修でも2日間の研修でも大きく変わりません。
そのメッセージを理解するためのアプローチに欠ける時間を変えるだけです。
 
コンテンツは多く盛り込まず、十分に絞りこまれたメッセージをどう伝えるかで
研修時間に応じた設計をしていきましょう。
スキルの習得や強化は非常に時間がかかります。
こうすればいいとわかっても、実際にはなかなかうまくできません。
例えば、コミュニケーションスキルでも、人の話をしっかりと聴く、
わかりやすく結論から話すなど強く意識しないとできないものです。
 
実際にスキルの習得までは、以前の記事でも述べたように
『知らない⇒学習⇒知っている⇒体験⇒わかる⇒反復⇒できる⇒習慣』
というステップで成り立っています。
特に「わかる」から「できる」までのプロセスは多くの経験が必要です。
ただ、このプロセスの成長スピードを高めることは可能です。
実践の振り返りをし、改善をより意識的におこなうことで可能となります。
 
その際に、スキルの因数分解し、細分化し、具体的にポイントを
絞り込むとさらに効果的な改善ができます。
スキルは抽象的な概念なので、細分化することで、
行動に近い状態することで具体化できます。
 
例えば、
コミュニケーションスキルであれば、
コミュニケーションスキル=聴く力×質問する力×伝える力
営業スキルであれば、
営業スキル=行動量×提案力×クロージング力
 
など、分解することで、強化ポイントを絞り込みやすくなります。
 
さらに分解することも可能です。
行動量=目標設定×行動管理×モチベーション
提案力=ヒアリング×論理的思考×プレゼンテーション
クロージング力=交渉力×調整力×改善力
 
分解の仕方に特に正解はありませんが、
自分の課題は明確になりやすくなります。
高めたいスキルを分解し、強化ポイントを明確にしながら
スキルアップに取り組んでいきましょう。
どの企業、どの社員においても社内研修に対するイメージは様々です。
研修と自己成長やスキルの習得の場として、有効に活かしたいと考える人や
他部門の社員とコミュニケーションを取る場として位置づけたりする方もいる反面、
全体として、研修に対するイメージはややネガティブなケースが多いと思います。
通常業務が忙しい中、なぜ研修にいかなくてはいかないのか。
研修で学んだことは現場ではそれほど活かせないのであまり意味がない。
そもそも興味がある研修がない。
などといった声もよく聞きます。
 
どちらのケースにしても、有意義な研修をするために十分な動機づけが必要です。
なぜこの研修を受けるのかという自ら目的を持って臨むことが重要です。
その主体的な受講姿勢を持ってもらうために、下記の観点で何らかの
のアプローチがあると効果的です。
 
<会社側からの動機づけ>
○何を伝えたいのか
○何を期待しているのか
○どうなってほしいのか

<自らの動機づけ>
○どうなりたいのか
○何を必要としているのか
○現場でどう活用したいか

これらの両面からアプローチが必要です。
外的な部分の動機づけと内的な部分の動機づけがあると
非常に深いレベルで目的を持って臨むことができます。
 
研修プログラム内での具体的な進め方としては、
研修の目的とプログラムの全体像の共通を導入部分で行い、
チェックインとして研修に対する自分の目的を決め、グループで共有し、
受講の動機づけを行います。研修の序盤は特に力も時間もかけて
動機づけができたか受講者の反応を見ながら進めていくようにすることが大切です。