研修開発のケース③モチベーション研修のコンテンツ開発

前回、モチベーションのテーマ設定の観点を整理しました。今回は、
具体的に、対象、目的、状況別にどんなコンテンツを持ち込み、
カリキュラムを設計すればいいのかご紹介していきます。
 
まずは、モチベーション関連のコンテンツとして、大きく分けると下記の3つになります。
 
○モチベーションのしくみの理解
  ⇒心理学的知識、内的外的要因、基本的欲求、価値観の影響など
○自分のモチベーションのコントロール手法
  ⇒考え方を変える、環境を変える、行動を変える、自己理解、ビジョン設定など
○相手のモチベーションのマネジメント手法
  ⇒他者理解、観察の仕方、コミュニケーションの取り方、制度・風土の作り方、など
 
そこに設定したテーマに応じて、現場の活用を意識したカリキュラムに落としこんでいきます。
例えば、職場全体の活気がなく、特に若手社員のモチベーションの低下が目立ち、
自分のモチベーションを高め、仕事のパフォーマンスを向上させてたい場合、
こんなカリキュラムになります。
 
■研修の目的・アイスブレイク(モチベーションがあがるとき)
■モチベーションのしくみ(講義)
■自分のモチベーションの源泉を知る(自己理解)
■モチベーションアップの手法(思考と行動へのアプローチ)
■モチベーション低下したときの対処(過去の嫌な出来事の解釈を変える)
■高いモチベーションをキープする環境づくり(自分のスタンスを決める)
■研修のまとめ(仕事の現場で継続実践すること)
 
モチベーションの研修でも、同様にしっかりを目的を明確にし、現場の活用を意識した
カリキュラムである必要があります。他の研修とくらべ、比較的に楽しくやるもの、
自分理解が深まるもの、手法を学ぶものが多いため、現場への応用がないがしろにされがちです。
その点を十分に意識して、設計することが大切です。