新入社員研修で深い理解を促すためにやるべきこと

4月中旬になり、新入社員研修も中盤に入ってきた企業も多いのでは
ないでしょうか。2日から私自身も新入社員研修を数社で実施しましたが、
新入社員自身も少しずつ緊張感もとけてきたことように感じます。

新入社員研修では、マナーや事業内容、仕事の基本姿勢やスキルなどが中心
になります。研修期間に応じて、コンテンツの内容は変わりますが、大枠
このようなコンテンツが中心となるのではないでしょうか。
人事担当者や講師はそのコンテンツをできるだけわかりやすく、楽しめて、
心に残るようにコンテンツを開発し、実施することが求められます。
 
新入社員研修の内容自体はそれほど難しいことはないものの、
意図を十分に伝え、深いレベルで理解してもらうことが非常に難しいと思います。
まだ仕事をしたことがない新入社員に、主体性や思いやり、責任感といった仕事の姿勢の
抽象的な概念を理解してもらったり、現場を体感していない状態でホウレンソウや業務のやり方を
伝えることが何らかの工夫がないとなかなか伝わりません。
 
新入社員に対して、深い理解を促すために、下記のような点を意識して
進行していくことが必要です。
 
○伝えるべきことが十分に絞り込まれているか
○概念を具体的な行動レベルでイメージできているか
○スキルを型として繰り返し使えるレベルで定型化されているか
○受講者自身の過去の体験と結びつけて考えられているか
○現場での活用をイメージできているか
○身につけるために具体的にやるべきことが決めることができたか
 
※概念の例
 積極的に動く、主体性を持つ、責任感を持つ、相手視点で考えるなど
 
このような観点を踏まえて研修を進めていかないと、内容を理解しただけ
で終わったり、具体的な活用をイメージできないことが通常の研修以上に
発生します。
 
内容が簡単であり、仕事を知らない新入社員にとってはすべて新鮮なことです。
新入社員に理解したつもりにならないようにすることも大切ですが、
研修を実施する側も理解させたつもりにならないことも重要です。