研修はWHATとHOWとWHYが大事

前回の記事で書いた3つの観点を元にどんな研修を行うかを企画したら、
次は実際に具体的なコンテンツを開発していく段階になります。
今回は研修コンテンツ開発に必要な視点を述べていきたいと思います。
 
結論からいいますと、研修のコンテンツに盛り込むべき基本的な視点は
WHAT、WHY、HOWの3つです。
 
WHAT⇒何が大切なのか、何がポイントなのか(姿勢、考え方)
HOW⇒そのためにどうすればいいか(やり方)
WHY⇒それはなぜか(理由、原因)
 
例えば、コミュニケーションにおいて話を十分に聞くために必要なことを
学習する場合について、WHAT、WHY、HOWの視点から考えると、
 
<WHAT~話を聞く大切なポイント~>
 
相手が話しやすい雰囲気をつくること
  ⇒(WHY)相手が話したいという感情を持たないと十分に話しもらえない
相手が何がいいたいのか、正確に内容を把握すること
  ⇒(WHY)コミュニケーションは相手を理解することが目的
 
<HOW~話の聞き方~>
相手の目を見る
  ⇒(WHY)相手に真剣に聞く姿勢を伝える
適度にあいずちを打つ
  ⇒(WHY)相手に言葉を受け止めたことを伝える
相手の言葉を適度に繰り返す
  ⇒(WHY)相手に内容を理解したことを確認する
 
 
ポイントはWHATは何をするかではなく、何を大切にするかをいうことです。
研修でありがちなのは、こうすればいいというHOWばかりが先行して、
理解したつもりになることがよくあります。
 
大切なポイントを把握していなければ、本質的なことを見逃しこともありますし、
目的を理解しないまま手段に走ってしまうこともあります。
 
ただ、WHATばかりでも実際にどうすればいいのかという疑問点も残ってしまい、
研修内容が消化不良になってしまうことをあります。
 
研修コンテンツの開発では、WHATとHOWとWHYのバランスを考慮し、
研修の目的にあったメッセージや内容を開発し、気づきのきっかけを多く生み出すことを
意識しましょう。